インドアゴルフの
施工費用とは?相場と内訳
【総額】インドアゴルフの
施工費用・相場目安
インドアゴルフの施工費用は、「自宅に趣味として作るか」「ビジネスとして店舗を開業するか」で大きく異なります。まずは、それぞれの目的における総額の目安を把握し、予算計画の土台を作りましょう。
自宅に設置する場合の
費用相場
自宅の空き部屋やガレージなどにインドアゴルフ環境を構築する場合、総額の目安は約150万円〜1,000万円程度です。
費用に大きな幅があるのは、導入するシミュレーターのグレード(弾道測定器のみの簡易型か、スクリーン投影型の本格派か)と、部屋の防音・防振対策をどこまで徹底するかによるためです。既存の部屋をそのまま活用して簡易的なネットとマットを置くだけなら150万円ほどに収まることもありますが、本格的なシミュレーション環境を作るなら400万円前後は見込んでおく必要があります。
開業・店舗経営する場合の
費用相場
商業テナントを借りてインドアゴルフ施設を開業する場合、1ブースあたりの総額目安は約500万円〜1,000万円以上(物件取得費を除く)となります。
複数打席を設けるオープン型か、高級感のある完全個室型かによって内装費が大きく変動します。また、事業用の場合は耐久性の高い高性能シミュレーターの導入や、24時間営業に向けた無人化システム(スマートロック・予約決済システム)の導入が一般的であるため、自宅用よりも初期投資は跳ね上がります。
インドアゴルフ施工費用の
詳細な内訳
「なぜそんなにお金がかかるのか?」を理解するために、費用の詳細な内訳を見ていきましょう。
※以下の内訳は、床上げや本格的な防音工事を行う『本格的なブース(主に事業用)』を想定した目安です。ご自宅の既存の部屋を活用する場合、内装工事費等は大幅に抑えられます。
ゴルフシミュレーター本体の
導入費
施工費用の大部分を占めるのがシミュレーター本体の費用です。
相場は約100万円〜500万円/台です。カメラセンサーの精度、国内外のメーカー、床面が動く「スイングプレート(傾斜機能)」の有無などで価格が変わります。ビジネス用であれば、顧客満足度に直結するため300万円前後のミドル〜ハイエンド機が選ばれる傾向にあります。
内装工事費(床上げ・人工芝・
壁面クッション材など)
インドアゴルフ特有の工事として、打席部分の「床上げ」が必要です。
センサーの配線を隠し、ボールが自動で集まる「オートティーアップ機」を埋め込むために、機種によりますが、床を20cm〜30cm程度高くする工事を行います。また、床全面の人工芝施工、跳ね返りを防ぐ壁面クッション材の貼り付けなどを含め、内装工事費の相場は1ブースあたり約100万円〜250万円程度が目安となります。
防音・防球ネット工事費
ドライバーの打撃音や、ボールがスクリーンに当たる衝撃音は想像以上に大きいです。
防球ネットの設置に加え、壁や天井への遮音シート・吸音材の施工が必要になります。特に、商業ビルの場合は上下階への配慮が不可欠です。防音・防球ネット工事の相場は約50万円〜150万円です。防音レベルを上げるほど費用はかさみます。
電気設備・空調・システム導入費
(無人化システム等)
プロジェクターやセンサー、照明を稼働させるための電気配線工事、および夏場や運動時の快適性を維持するための適切な空調設備が必要です。
さらにビジネス用の場合、Web予約と連動したスマートロックや監視カメラなどの無人化システム導入費として約50万円〜100万円がかかります。
物件の状態による
施工費用の違い
事業用店舗の場合、借りるテナントの状態(スケルトンか居抜きか)によって施工費用が変わります。
スケルトン物件から
施工する費用とメリット
壁や天井、床材が一切ないコンクリートむき出しの「スケルトン物件」は、レイアウトの自由度が高いのが最大のメリットです。
柱や梁を避けて最適な打席配置ができ、インドアゴルフ専用の理想的な空間を作れます。しかし、電気配線から空調、トイレなどの水回りまでゼロから作る必要があるため、内装費用の総額は坪単価30万円〜50万円と割高になる傾向があります。
居抜き物件
(元飲食店・他業種など)を
活用して費用を抑えるポイント
以前のテナントの設備(空調、トイレ、壁面など)が残っている「居抜き物件」を活用できれば、コストダウンが可能です。
うまく活用できれば、スケルトン物件と比較して内装工事費を半分程度に抑えられることもあります。ただし、インドアゴルフには天井高や柱の制限があるため、オフィス跡地や倉庫などは、天井高の条件を満たしやすく、比較的転用に向いていますが、水回り設備が多い「元飲食店」の居抜きは解体費用が余計にかかるケースもあるので注意が必要です。
自宅用・事業用それぞれの
施工における重要な注意点
施工後に「クラブが振れない」「クレームが来た」という事態を防ぐための注意点を解説します。
【共通】
天井高とスイングに必要な
スペースの確保
インドアゴルフにおいて代表的な失敗例のひとつが「高さ不足」です。
安全にドライバーを振り切るためには、天井高2.8m以上が必要です。幅も1ブースあたり3.8m以上、奥行きは5.5m以上を確保しましょう。
【自宅用】
近隣や家族への配慮!
見落としがちな
「防音・防振対策」
自宅への設置で最も多いトラブルが「騒音と振動」です。
空気伝播音(打球音)は壁の防音材で軽減できますが、厄介なのは固体伝播音(足の踏み込みや、マットを叩くドスンという振動)です。これらは建物の骨組みを伝って響くため、床の防振ゴム施工や、壁から離してブースを作る「浮き床構造」などの専門的な防振対策が重要となります。
【事業用】
ターゲット層に合わせた
内装グレードと採算のバランス
ビジネスとして開業する場合、ターゲット層によって内装にかけるべき費用が変わります。
「高級VIP個室」であれば、ソファや間接照明などの内装デザインに投資すべきですが、「比較的安価な通い放題」であれば、内装は清潔感を保つ程度に抑え、打席数を増やして回転率を上げるべきです。「誰に」「いくらで」提供するのかを明確にし、オーバースペックな内装工事を避けることが早期の投資回収に繋がります。
インドアゴルフの
施工費用を
適正・安価に抑えるコツ
機能性を損なわずに施工費用を賢く抑える3つのポイントを紹介します。
オーバースペックを避ける!
目的に合ったシミュレーター選び
すべての打席に最高級機種を導入する必要はありません。
例えば、「初心者向けスクール」であればスイング映像が確認できる中価格帯のカメラ型センサーで十分です。逆に「右打ち・左打ち両対応」の打席を作ろうとすると、センサーが2つ必要になったり天井設置型に限定されたりしてコストが上がります。顧客ニーズを見極め、必要な機能だけを備えた機種を選定することがコストダウンの第一歩です。
インドアゴルフの
施工実績が豊富な専門業者に
依頼する
一般的な内装業者に依頼すると、インドアゴルフ特有のノウハウ(センサーの適切な配置距離、光の反射による誤作動防止、防球クッションの耐久性など)がないため、手戻りや追加工事が発生しやすくなります。
インドアゴルフ施設やシミュレーター設置に特化した施工業者を選ぶことで、無駄な工事を省き、結果的に工期と費用を圧縮できます。
フランチャイズ(FC)本部の
施工パッケージを活用する
インドアゴルフ事業に新規参入する場合、FC加盟を検討するのも有効な手段です。
多くのFC本部は、シミュレーターメーカーや内装業者と提携しており、スケールメリットを活かした安価な「施工パッケージ(専用の建材や機器のセット)」を持っています。独力でバラバラに業者を手配するよりも、総額を抑えつつクオリティが担保された施設を作ることが可能です。